お祈り札(ホーリーカード)の歴史は古く、15世紀初期からすでに存在していたのだそうです。最初は木版画、その後エッチング、そしてリトグラフと、印刷技術の発展と共にその方法も変化していきました。中でも19世紀からは、カードの大量印刷ができるようになり、ホーリーカードを制作する工房が増え、芸術性に優れた、その時代のトレンドに合わせたものが作成されるようになりました。
冠婚葬祭や初聖体の際に出席者に配ったり、お財布などに入れてお守り代わりにしたり、または日曜学校で子供たちに配られたりするものです。
こちらのカードは、1900年初頭のもので、鮮やかな色合いのフレームの中、凛とした天使が描かれています。長い時を経た古いお品ですので、経年の傷み汚れはあります。
大きさは 約7.0×10.6cmほどになります。